2023/04/04 コラム

著者:Africatime編集部

ギプスとは?ギプス生活での注意点と過ごし方

ギプス生活

ギプスとは?ギプス生活での注意点と過ごし方

ギプス生活では、今までの生活と異なる過ごし方をしなければなりません。ギプスをつけたままの生活に慣れることはもちろん、ギプスの扱い方などについても理解する必要があります。

 

今回は、ギプスについて解説するとともに、ギプス生活で注意しておきたい点や過ごし方のポイントをお伝えします。

 

 

 

ギプスとは

ギプスとは、骨折した部分を固定する方法の1つです。骨折やじん帯損傷で骨を固定する場合、内固定または外固定という方法で固定します。

 

内固定とは、手術など外科的な施術でネジやボルトなどの金属を使い骨を直接固定する方法。外固定は、外側から道具を使って固定する方法を指します。ギプスは外固定に分類され、ほかにもシャーレ、シーネと呼ばれる道具を使って行う方法があります。

 

現在使用されているギプスは、グラスファイバー製のものが多く、患部に巻き付けた後に水で濡らして固めます。30分ほどでカチカチに固くなり、自力では外せないのが特徴です。

 

 

 

ギプス生活での注意点

ギプス生活では、いくつかの注意点があります。それぞれ見ていきましょう。

 

ギプスを濡らさない

ギプスが濡れると、変形や劣化が起こったり、ギプス内が不衛生になることで感染症を起こしたりするリスクがあります。また、濡れることで重量が増して、日常生活に支障をきたす可能性もあるでしょう。

 

そのため、入浴時やシャワーを行う際は、ギプスが濡れないようにビニールなどでカバーするといった指導をされることが多いようです。また、雨の日の外出なども注意を払う必要があります。

 

ギプスに衝撃を与えない

ギプスは骨折やじん帯損傷などの部位に使用するものです。そのため、ギプスに強い衝撃を与えると、患部に影響が出る可能性があります。

 

また、ギプス自体が破損する危険性もあるため、家具にぶつかったり、転んだりといった衝撃を与えないように過ごすことが大切です。

 

気になる症状が出たら医師に相談を

ギプスをしていて、次のような症状が現れたら、なるべく早めに医師に相談をするようにしましょう。

 

・ギプスを巻いている部分が締め付けられる感じがする。

・痛みやしびれが強くなっている。

・ギプスの中や縁に、当たる部分があって辛い

・手や足の先が冷える、色が変わる、感覚が鈍い

・動かせていた指が動かない

 

状態によっては、ギプスを外して患部をチェックしたり、固定し直したりする必要があります。気になる症状が出た場合は、遠慮なく医師に相談しましょう。

 

 

 

ギプス生活の過ごし方

ギプス生活では、さまざまなことに注意を払いながら過ごすことで、生活しやすくなります。ここでは、ギプス生活の過ごし方について見ていきましょう。

 

ギプス部分は高くする

ギプス部分を高くして過ごすと、浮腫み対策になります。寝ている時や座っている時は、なるべく心臓より高い位置にギプス部分を持ちあげておくとよいでしょう。

 

就寝時は、枕やタオル、クッションなどを使って、足や手などギプス部分を持ちあげるのがおすすめです。ただし、枕やクッションなどがギプスの縁に当たって痛みを感じることがあるため、位置を調節するようにしましょう。

 

また、椅子に座る時は、台などを使って足のギプス部分を持ち上げると浮腫みが改善しやすくなります。

 

ギプス部分以外は動かす

ギプスをしていない部分は、できる限り動かすようにするのが大切です。指先や足先を定期的に動かすことで、関節が固まったり、筋肉が弱くなったりするのを防げます。また、血流が良くなるため、浮腫み予防にもつながるでしょう。

 

ただし、間違った方法で動かしてしまうと、患部の治りが悪くなったり、十分な効果が期待できなかったりすることがあります。動かし方や動かす範囲については、医師に確認するようにしましょう。

 

スキンケアを行う

ギプスをしている間は、ギプス周辺を十分に洗浄できないことも多く、かゆみや発疹などの肌トラブルを起こすことがあります。そのため、ギプスから出ている部分は、ホットタオルで拭いたり、ローションやクリームを使ったりといったスキンケアを行うことが大切です。

 

同時にマッサージを行うと、血行が良くなり浮腫み防止に繋がります。

 

食生活や生活習慣を見直す

骨折やじん帯損傷で療養中は、食生活や生活習慣を見直すことも大切です。健康的な生活を送ることで、患部の修復を促せます。例えば、骨折の場合、骨の形成を促すタンパク質やカルシウム、ビタミンD、ビタミンKといった食品を十分に摂るようにしましょう。

 

また、運動量が減っていると、普段通りの食事ではカロリーをとりすぎてしまうこともあります。体重をチェックしたりカロリーを意識したりすることも大切です。

 

 

 

ギプス生活では患部やギプスを毎日チェックしよう

ギプス生活では、患部や患部周囲、ギプスの状態を毎日チェックすることが大切です。かゆみや発疹などの皮膚トラブル、ギプスの破損・異常などをチェックしましょう。

 

また、気になる症状や異常に気が付いたときは、早めに医師に相談することで、安全にギプス生活を送ることができます。