大人も子供も抱えるストレスとみぞおちの痛みの関連性とは?

大人も子供も抱えるストレスとみぞおちの痛みの関連性とは?
「明日の仕事のことを考えると胃がキリキリしてきた・・・」「学校の友達関係のことを考えるとお腹が痛い・・・」このように何かしらのストレス要因に対して突然の胃痛が起こることがあります。一般的にストレスがかかるとみぞおちのあたりが痛む人が多いと言われています。
ストレスが溜まるとどうなるの?
ストレスの原因の多くは、私たちの日常生活の中に隠れています。今や小学生の間でも学校の友達や家族間などの人間関係や、学校生活の中にストレスを感じている子供が増えています。昨今のマスク装着強要問題や、給食の黙食問題など、子供たちの間でもストレスは増える一方。
もちろん大人の世界においても同様です。仕事関係、夫婦関係、親子関係、お金の問題、などなど、私たちが感じているストレスと日常生活は切っても切れない関係性なのです。
では私たちはストレスが溜まるとどのような反応をするのでしょうか?
私たちはストレスを感じると食欲が落ちたり、眠れなくなったり、何かしらの身体の変化を感じます。これらの変化の多くは、自律神経が乱れることで起こる事が分かっています。
自律神経が乱れる事で起こる身体の不調
・胃痛(みぞおちのあたりがキリキリ痛む)
・食欲が落ちる
・眠れない
・朝起きるのがつらい
・寝ても疲れが取れない
・集中力が散漫になる
・日常的な倦怠感や疲労感
ストレスが原因の胃痛ー症状
ストレスによって自律神経が乱れると上記のような症状が現れます。
続いては、ストレスが原因の胃痛の症状についてさらに詳しく解説していきたいと思います。
ストレスを感じると、無意識のうちに身体に力が入ります。このように身体が常に過緊張状態になると、胃の粘膜が収縮し、血流が滞る原因となります。加えて、自律神経が過緊張状態になると神経を過剰に刺激することになり、胃酸の過度な分泌を促します。こ
すると血流不足状態の胃腸に、過度な胃酸が流れ込み一気にアンバランスな状態が生まれてしまうのです。これが「ストレスを感じると胃が痛い・・・」「ストレスを感じると、みぞおちの辺りがキリキリ痛む・・・」原因なのです。
ストレスが原因の胃痛ー対処法
大人も子供もストレスが原因で胃が痛むのはつらいですよね。
そこで以下にストレス緩和と胃痛緩和のための3つのポイントをご紹介したいと思います。
おすすめのストレス解消法
・好きなこと、趣味などに集中する
・仕事の時間を短時間で切り上げる
・ダラダラする時間よりも、好きなことを考える時間を増やす
・太陽の光を浴びる(外出が難しい場合は、自宅の窓辺やベランダなどでもOK)
・5分でも良いので散歩をしてみる
・声を出して笑う(YouTubeなどで笑える動画を観るのもおすすめ)
自分自身のために、上手に気分転換をしてあげることがとても大切です。もちろん子供に対しても同様です。子供がまだ小さい場合など、自分ひとりでは、上手に気分転換ができないことがありますから、まずは親や身近な大人がお手本となり、上手に気分転換する方法を教えてあげると良いかも知れませんね。
食事について
・お腹が空いたら食事を食べる(空腹を感じていないなら無理に食べる必要はない)
・消化の良い食事を食べる(野菜スープ、果物など)
・刺激の強い食事(香辛料、化学調味料、加工食品、脂分など)は避ける
・刺激の強い飲み物(カフェイン、アルコールなど)は避ける
・冷たい飲み物は避けて温かい飲み物か常温の飲み物を飲む
・よく噛んで食べる
・食べ過ぎない
・テレビやスマホなどを観ながら食べる「ながら食い」はしない
・カルシウム、ミネラル、ビタミンなどの栄養素を積極的に取り込める食事をする
生活習慣を見直そう
・就寝時間直前に食事をしない(理想は就寝3〜4時間前までに食事を終わらせる)
・喫煙は控える
・飲みすぎない、食べ過ぎない
・身体を冷やさない
・睡眠を十分にとる
・軽い運動をしてみる
・長時間スマホやパソコンを見るのを止める
もしもの時は病院へ
ストレスをゼロにすることは難しいですし、生活環境の変化や、ちょっとした季節の変化(暑い、寒い、雨が多い、など)でさえもストレスに感じることもあるでしょう。
このように、胃痛は繰り返し起こることで慢性化してしまうことがあります。ついつい「あ、またいつもの胃痛か・・・」と市販の胃薬で「ごまかしてしまう」ことがあるかも知れません。
しかしながら、胃酸過多と胃腸への血流不足によって、引き起こされた胃痛は簡単には治りません。胃痛の裏には重大な病気が隠れている可能性も否定できないのです。
いずれにしても、ストレスによる胃痛、みぞおちの痛みは血流不足状態の胃腸に、過度な胃酸が流れ込んで、一気にアンバランスな状態が生まれている状態ですから、医師による適切な診察が必要です。「いつもの・・・」と過信したり、我慢したりせず、お近くの専門医にお気軽にご相談ください。