2021/10/31 コラム

著者:Africatime編集部

ぎっくり腰は冷やせばよいのか、温めるのが正解か?!

痛くて動けない!

ぎっくり腰は冷やせばよいのか、温めるのが正解か

ふとした瞬間にズキン!とくるギックリ腰。西洋では「魔女の一撃」とも言われています。一撃を喰らうと動けなくなるこの厄介な症状は、かつて「安静にすることが一番の対処法」と言われていました。しかし昨今の研究では、その逆説が最も効果的であることが分かってきています。

1年以内に1/4の人が再発すると言われているこのギックリ腰、冷やせばよいのか、温めるべきなのか!はたして正しい対処法はどうするべきなのでしょうか?そこで、そのヒントと再発防止策も合わせてご紹介してまいります。

 

温める?冷やすの判断基準

魔女の一撃を喰らったらまず、腰に負担のかからない楽な姿勢を取ることが大切です。膝を曲げて横になる、抱き枕やクッションを抱える、足の位置を高くして横になる、など、まずは楽な姿勢を取り腰への負担を極力減らして行きましょう。ギックリ腰は、言わば「腰が捻挫している状態」ですから、無理に動かす事は厳禁です。発症後は腫れが出ている状態ですので、まずは冷やすことを優先してください。アイスノンなどの冷却用の保冷剤で冷やして対処して行きましょう。

 

科学で証明されたその方法

多くの研究で、ギックリ腰に襲われたあとは、運動を取り入れた方が早く治ると証明されています。「安静にしていなければならない」と言うのは単なる思い込みだったのです。無理のない範囲で、少しずつ筋肉を動かすことが完治への第一歩と言えるのです。

 

ギックリ腰にオススメの運動

  1. 1. クッションや枕を腹の下に入れてうつ伏せになる
  2. 2. 肘をついて無理のない程度で腰をそらせる
  3. *腰に腫れがあったり、患部に熱気がある様でしたら運動は中止して下さい

 

運動の重要性とその効果

そもそもギックリ腰は、腰が冷えている状態の時に発症しやすいと言われています。ですから、運動をすることで筋肉を使い、血流を促進し、腰を温めるのです。

するとギックリ腰からの回復も早く、再発防止にも役立ちます。かつては「安静にすること」が一番の対処法と思われていましたが、実はそれは逆効果。

宇宙飛行士も無重力の宇宙へ行くとあっという間に筋力が落ちるように、私たちも、ベッドで安静にしていると筋力が衰え「痛み物質」をその場に留まらせる事になるのです。もちろん無理は禁物ですから、動かせる範囲内で動かし、徐々にその範囲を広げて行くようにしましょう。

 

温めることの意外な効果!入浴のススメ

ギックリ腰は発症してすぐは患部を冷やして対処することが重要ですが、少しずつ運動を始めたあたりから、湯治効果を取り入れて、温めることをお勧めします。

もちろん症状は人それぞれですから、患部がまだ腫れていたり、熱を帯びている場合はお勧めできませんが、運動で効果を感じていたら、入浴で温める事もお勧めです。入浴が難しい場合は、足湯だけでもじゅうぶん効果はありますよ。

 

ぎっくり腰!再発防止に向けて

ギックリ腰を発症する要因ははっきり分かっていません。思いもよらない場所や状況で起きますから、正しい再発予防策をお伝えすることは出来ません。

しかしながら普段から生活習慣に気を配り、適度な運動(散歩が効果的)を取り入れ、筋肉に柔軟性を持たせて置くことが良いと言えるでしょう。また、デスクワーク中心の毎日だからこそ、普段の姿勢や歩き方にも注意を払うと、更なる予防策となるでしょう。

以上、ぎっくり腰は冷やせばよいのか、温めるのが正解かについて記しました。