2021/7/27 コラム

著者:Africatime編集部

病院が行う感染症対策とは!?一般の方も参考になるポイントを紹介

消毒

病院が行う感染症対策とは!?一般の方も参考になるポイントを紹介

新型コロナウイルス感染症が流行していることから、病院などの医療機関は今まで以上に感染防止対策に取り組んでいます。 病院では、どのような感染症対策を行っているのでしょうか。 今回は、病院で行われている感染症対策をご紹介するとともに、一般の方も参考になる感染症対策についてお伝えします。

病院などの医療機関は法律で感染症対策が義務付けられている

平成 18 年 の医療法改正で、院内の感染症対策のために体制を整えることが義務付けられました。 そのため、全ての病院、診療所で感染症対策が行われています。 まずは、感染症が流行しやすい環境について考えるとともに、病院が設置する感染症対策チームについてお伝えします。

 

病院は感染症が流行しやすい環境

病院には、病気や手術などで抵抗力が弱くなっている方や、何らかの感染症にかかって入院している方などさまざまな患者さんがいます。 加えて、外来患者さんや入院患者さんだけでなく、付き添いの家族やお見舞いに来る方など、規模の大きい病院ほど、人の行き来が多くなりやすいです。

そのため、病院は感染症が流行しやすい環境といえるでしょう。 多くの病院では、感染症の流行防止や流行時の対策を行う際に、中心となる組織である「感染症対策チーム」を設置しています。

 

感染症対策チームの役割

感染症対策チームは、院内感染について情報収集・調査・対策などを行います。 感染症対策チームの主な役割は、消毒薬の有効期限のチェックや、スタッフや一般の方向けに手洗い指導を行うといった基本的な活動はもちろん、感染症情報などを収集したり、感染症の流行時に院内の中心となって感染経路の特定や対策の立案などを行ったりすることです。

感染症対策チームは、定期的に感染症対策を見直したり、環境整備をおこなったりすることで、感染症の流行予防や拡大防止に努めています。

感染症対策を行う病院に発行する『みんなで安心マーク』とは 病気の予防や早期発見・早期治療は、病気を悪化させないためにも大切なことです。 しかし、新型コロナウイルス感染症の流行下において、通院されていた方や体調不良になった方の中には、感染リスクを恐れて、病院の受診を控えたり、先延ばしにしたりする方がいるかもしれません。

あるいは、お子さんの感染を心配して、病院で行う予防接種や健康診断を受けることに躊躇している方もいることでしょう。 患者さんが安心して病院を受診できるように、日本医師会は感染症対策に関するチェックリストを作成しました。 各項目を満たしている病院に対して、『新型コロナウイルス感染症等感染防止対策実施医療機関 みんなで安心マーク』を発行しています。

感染症対策のチェックリストを確認してみよう!

感染症対策のチェックリストは、病院が感染症対策に必要な項目を再確認するために、日本医師会が作成しました。 専門家が病院に向けて作成したものですが、一般の方にも参考になりますので、詳しく見ていきましょう。

 

<チェックリスト>

  1. 1.スタッフが、マスクの着用や手指衛生を行っている
  2. 2.スタッフが、毎日(朝、夕)の検温など健康管理を行っている
  3. 3.スタッフが体調不良を訴えた場合に適切な対応をしている
  4. 4.患者さんや取引業者などへ、マスクの着用や手指衛生に関する指導を行っている
  5. 5.発熱患者さんに対して、事前に電話での受診相談を⾏ったり、対応できる医療機関へ紹介したりしている。また、発熱患者さんを診察する場合には、時間的または空間的に動線を分けるなどの対策をしている。
  6. 6.受付における感染予防策を行っている
  7. 7.患者さん同士が一定の距離が保てるような対策をしている。
  8. 8.共用部分などの<消毒や室内換気<などを適時、行っている。
  9. 9.マスクの廃棄など、適切な方法で行っている。

マスクの着用や手指衛生、毎日の検温など、医療従事者以外の方も感染症対策として参考になるものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

 

病院だけでなく一人ひとりが感染症対策をすることも大切

感染症対策は、病院が行うだけでは不十分です。 手洗いやうがい、手指消毒などをしっかりと行い、人との距離をとるなどの対策も、一人ひとりが行える感染症対策といえます。

また、自宅や職場などでも、咳エチケットや部屋の換気を意識することが大切です。 栄養バランスの整った食事や睡眠時間をしっかりと確保するなど、健康を意識した自己管理を行うことも感染症対策となるでしょう。

 

感染症対策のポイントは一人ひとりが意識すること

昨今、新型コロナウイルス感染症に注目が集まっていますが、季節などによって流行する感染症はさまざまです。 夏は子供が感染しやすいヘルパンギーナや咽頭結膜熱などが、冬はインフルエンザウイルスなどが流行しやすく、他にもさまざまな感染症があります。

私たちは日頃から、一人ひとりが自分自身で感染症対策を行い、感染しない・させないように意識する必要があるといえるでしょう。以上、病院が行う感染症対策とは!?一般の方も参考になるポイントを紹介として記事を書かせて頂きました。