著者:Africatime編集部

【診療科別】医師の平均年収は?

【診療科別】医師の平均年収は?

【診療科別】医師の平均年収は?

転職活動をしていると、転職先の給与体系はチェックすべきポイントと言えるでしょう。診療科ごとに分けて比較した場合や、どの診療科の医師の平均年収が一番高いか、どの病院の診療科に行けば収入は増えるか、などなど。今回は、診療科の平均年収にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。

 

 

 

医師の一般的な平均年収

厚生労働省が発表している賃金調査によると、医師の平均年収は約1100~1200万円です。一般的な会社員の給与と比較すると、かなりの高年収といえるのではないでしょうか。

 

同調査では、男女別の比較年収も発表されています。それによると、男性医師1200万円、女性医師は1000万円。残念ながら日本では医師の世界においても男女の賃金格差が生じており、両者には200万円の賃金格差が生まれています。

 

 

 

年収は診療科別に違うのか?

続いて、診療科別の平均年収を見ていきたいと思います。

診療科別では、外科、内科、他科の順に高収入と言われています。その理由は明白で、外科系医師の場合は、命に関わる緊急性を含む手術に立ち会う時間が多い、専門性の高い手術により、拘束時間が長い、術後のケアなども必要なため拘束時間が必然的に長くなる、等々の理由により、長時間の拘束時間がそのまま年収に反映されています。また、日本では外科医の数が少ないと言われており、その希少性から年収が高く設定されている場合もあります。

 

超高齢化社会の現代においては、内科系も高収入をキープしています。例えば、人工透析を受ける患者の増加や、癌の罹患数の増加などが主な理由です。ただし、外科系に比べると緊急で勤務することも少ないので、転職活動においては、労働環境の改善を望みつつ、年収をアップすることも可能な診療科といえるでしょう。

 

ではさらに具体的に診療科別の年収にスポットを当てて解説していきたいと思います。

 

 

 

年収が高い診療科ベスト3

外科系

 

・美容外科

外科系の医師の中でも、群を抜いて、「個人の技術がダイレクトに年収に反映される」のが美容外科です。その多くは、開業医である場合がほとんどで、顧客のクチコミなどが病院経営にダイレクトに作用し、それらが病院全体の収入や、医師の給与にも反映されています。

美容外科医の間でも、労働条件や福利厚生、より給与の良い病院への転職が当たり前となっており、腕の良い評判の医師は引く手数多の市場といえるでしょう。

 

・脳神経外科

脳梗塞などをはじめとする「直接、命に直接関わる緊急手術」など、外科系手術による拘束時間が長いという理由で、平均給与が高く設定されています。自身のキャリアアップのために、海外の大学や病院へ行く志の高い医師も多いのも現状です。海外留学後のキャリアは、更なる給与アップや社会的地位の保証、自身のステイタスはもちろんのこと、長期に渡るキャリア形成にも良い影響を与えると言えるでしょう。

 

・心臓外科

心筋梗塞などの緊急手術をはじめとする「難しい手術」が多いのが特徴です。細かい技術を要する超専門的な手術が多いので、その専門性がダイレクトに給与に反映されています。

 

 

麻酔科

緊急手術に加え、どの診療科の手術においても麻酔は必要ですから、その作業量と給与が相互関係にあるといえるでしょう。

 

 

産婦人科

出産は常に緊急事態と背中合わせですし、突然の緊急手術だけでなく、婦人科系疾患の手術などもありますから、麻酔科医と同様に、作業量と給与が相互関係にあるといえるでしょう。

 

 

 

賢く年収をアップさせるには?

賢く年収をアップさせるためには、以下の要点に焦点をあて、転職活動を進めていくことをおすすめします。

 

1. 勤務先の経営形態の把握

勤務先となる病院の経営状態により、医師の労働環境は左右されます。医療法人、個人開業医、国立病院、市立病院、などなど、自身のキャリア形成に合った勤務先選びが重要になります。

 

2. 勤務地

なり手の少ない地方の病院ですと、給与面や待遇面においてとても好条件の求人が出ている場合もあります。

 

3. バイト勤務は可能か

普段の勤務にプラスする形で「バイト医師」をするのも手っ取り早く年収がアップする方法として有名だと思います。ただし、バイトなどはせずに、年収アップを希望している場合は、転職エージェントなどに連絡をして転職先を紹介してもらう方法が時短にもなりますから、おすすめの方法といえるでしょう。

 

以上、診療科ごとに平均年収が異なる理由など、お分かり頂けたと思います。医師が賢くキャリアアップする上で大切にしたい給与体系。今後も更なる情報を発信していきたいと思います。