著者:Africatime編集部

医師が年収をUPさせるためには?

医師が年収をUPさせるためには?

医師が年収をUPさせるためには?

医師に限らず「転職をする理由」の上位にランクインしている年収アップ問題。転職を希望するほとんどの人は、現職よりも、もっと待遇の良い年収を提示してくれる転職先を探していますよね。今回は、医師が転職活動をする際に、年収アップを希望する場合に参考にしたい点などを解説していきたいと思います。

 

 

 

年収UPさせるためにできること

実際に医師が現職の年収をさらにアップさせたい場合、どのような選択肢があるのでしょうか?ここでは代表的な4つの選択肢をご紹介したいと思います。

 

 

医師不足の地域や病院への転職

大学卒業後、医師としての勤務年数が10〜20年目になる、30代半ばから40代半ばになると、転職を希望する医師が増えるという調査結果があります。サラリーマンでも同様に、働き盛りの年齢でちょうど課長や部長などの役職につく年齢になり、今後の人生設計やライフワークバランスを考える人も増える時期と言えるでしょう。この年齢に差し掛かると、男性医師においては7割、女性医師においては3割の割合で、転職活動を経験します。中でも、医師不足の地域や病院への転職を希望する医師は、給与アップはもちろんのこと、医師として必要とされているという「やりがい」や「強い責任感」を使命に転職を希望することもあるようです。

へき地や離島、また都心部から離れた場所にある病院などでは、慢性的に医師が不足しているため、都市部の病院に比べると年収は高めに設定されているようです。

 

 

 

ランクの高い運営母体への転職

医大を卒業後、そのまま系列の大学病院や国立病院で働く医師が、年収アップのための転職を希望する場合の多くは、民間病院への転職となります。民間病院といっても、黒字経営の病院に限りますが、民間病院の多くは利益を上げるための経営をしていますから、少なくとも大学病院や国立病院よりも給与は高く設定されています。その代わり、医師ひとりあたりの患者数が多くなる場合もありますから、転職後に激務に翻弄される可能性もないとは言い切れません。この場合は、転職活動中の面接や事前ヒアリングなどで確認をしておくと安心です。

 

 

医師アルバイト

サラリーマンの副業が話題となって久しいですが、既に医師として勤務をしながら更なる収入を得たい場合は副業か可能です。最近では、新型コロナウィルスのワクチン接種のアルバイトが話題になりました。また、特に大都市では、24時間体制の緊急外来や夜間・休日診療を行っている大学病院や国立病院などでアルバイト医師の需要があります。

 

アルバイト代は、アルバイト先の勤務内容や勤務時間帯、また専門性などによって異なりますが、一般的には、時給1〜2万円で勤務することが多く、1回のアルバイトで5〜10万円の収入になるようです。

 

普段勤務している病院とは違う環境で経験が積めるという点では、アルバイト医師としての仕事はとてもやりがいのある仕事と言えますが、普段勤務している病院の規定などにより、アルバイトが禁止という場合もありますので、勤務先の規定に違反していないか事前の確認が必要です。

 

 

フリーランス医師のメリット・デメリット

一般の社会人でもどの会社にも属さず、フリーランスで働いている人が多くなりましたが、医師の世界においても同様にフリーランスの医師が存在します。

フリーランス医師は、どの医療機関にも属さずに欠員が出ているポジションに長期・短期問わず、アルバイト医師として勤務する医師を指します。もちろん開業医として勤務もしていませんから、空きがある病院のポジションを転々とすることになります。

 

フリーランス医師は、その名の通り、フリー(自由)に仕事を選び、勤務時間も勤務内容も自由に調整することができます。その上、年収は勤務医よりも400〜500万円ほど高いと言われています。一方で、デメリットもあります。例えば、どの医療機関にも属していない関係上、先輩医師や上司からのバックアップが乏しく、自分のスキルや技術力アップのために経験が積める環境が整っているとはいえません。また、万が一医療ミスなどを起こしてしまった場合も、後ろ盾となる医療機関がありませんから、全て自己責任で対処することになります。その他にも、スキルアップや専門分野の研究費用、学会への参加など、自己負担となる費用も増えます。仕事も必ずあるとは言い切れませんから、収入面においてもリスクがあると言えるかも知れません。以上の理由から、転職先としてフリーランスの医師を選択する人は少ないと言えますが、最近ではテレビ出演をする医師などの間では、フリーランスの医師が人気のようです。

 

 

 

医師としてのやりがいやQOLのバランス

医師としての使命感、自身の専門性の追求や技術力の向上、そして海外医療機関や研究機関への留学など、上を見れば無限に可能性が広がってる医師の世界。その上で、個人としてのプライベートの時間やQOL(Quority Of Life=生活の質)と年収アップとのバランスに悩む医師も多いようです。

 

医師が転職活動を成功させるための大きなヒントは、「年収」「やりがい」「QOL」の3つのバランスが取れていることと言えるでしょう。もしこの3つのうち、どれかが欠けてしまうと、キャリアアップのための転職が逆効果となってしまうので注意が必要です。

 

高い年収には、それなりの勤務時間や厳しい労働環境がある場合もあります。また、医師としてのやりがいを追求し続けた結果、勤務先でのプレッシャーやストレスなどが負担になり、やりがい自体が感じられなくなってしまう場合もあるのです。それではせっかくの転職活動も本末転倒ですよね。「年収」「やりがい」「QOL」の3つのバランスが取れる勤務先を選び、双方にとって良い結果となるような転職活動を心がけましょう。

 

 

 

転職エージェントの利用

とは言っても、医師としての激務をこなしながら「双方にとって良い結果となる転職活動」をするのはなかなか難しいことも多いでしょう。そんなときには、転職エージェントを利用するのもおすすめです。「医師 転職」と検索するだけで「医師専門の転職エージェント」が多数出てきますし、実際に転職エージェントを利用して転職活動を成功させた先輩方の体験談もネット上で読むことができます。もし身近に転職エージェントを利用して転職活動をした同期や先輩などがいたらぜひ話を聞いてみましょう。