著者:Africatime編集部

医師ならではの面接対策のヒント

医師ならではの面接対策のヒント

医師ならではの面接対策のヒント

転職活動は時間や労力を必要としますから、特に仕事をしながらの転職活動を行う際には計画的に進めて行きたいですよね。特に医師という特殊な環境にいながら進める転職活動は、要領を押さえつつ賢く進めたいもの。一般的に医師面接に限っては、面接に呼ばれる場合は、95%は落とされることはないと言いますが実際はどうなのでしょうか。医師ならではの面接対策にスポットを当ててヒントをご紹介していきたいと思います。

 

 

 

まず転職したい理由を明確にしよう(ポジティブな回答を)

新型コロナウィルスの影響でリモートワークが主流になった昨今、医師の転職面接もオンラインで行われることが多くなりました。コロナ禍以前では考えられなかったことですが、忙しい医師にとってはラッキーな展開ではないでしょうか。

 

対面式、リモート式、いずれの面接においても転職したい理由を明確にしておく必要があります。なぜ今あなたは転職したいと考えているのでしょう?代表的な回答例とともに、医師ならではの回答ポイントもあわせてご紹介します。

 

 

労働環境

医師としての華々しいキャリアの裏には、一般的な労働時間の概念を遥かに超えた長時間勤務の連続の日々があるでしょう。帰れると思った日も、泊まりになった。退勤時間には帰れなかった。そんな状態が続く激務の毎日が転職理由のひとつかも知れませんが、それをそのまま伝えてしまうのは、面接担当者にネガティブな印象を与えてしまうだけでなく、次の2つの疑念を抱かせてしまう可能性があるのです。

まずひとつは「この先生は転職後も同じ理由で辞めるかも知れない」という点です。もうひとつは「労働環境について、入職前に確認しなかったのか?」という点です。

このように、現職のネガティブな点を他人や環境のせいにしてしまう受け答えよりも、自身の持つポジティブな要素を掘り下げて転職理由とした方が話が弾みます。例えば、転職先の病院で「もっと専門知識のスキルアップを目指したい」「技術力を磨きたい」「〇〇先生という權威と一緒に仕事がしたい」など、向上心や新しい労働環境に対する前向きなイメージなどを持っていると評価が高くなる可能性もあります。

 

 

給与UPしたい

医師は一般的に高給の職業です。もちろん高い年収をもらっている背景には、激務があるのですが、実は勤務先によって、年収で数百万円ほどの差があると言われています。

一般的には、大学病院や国立病院に比べると、個人病院(開業医)や医療法人に勤務する医師の方が年収は高いと言われています。

希望年収については、デリケートな内容になりますが、面接の際には納得のいく数字を双方でしっかり話し合う必要があります。

 

 

スキルやキャリアをUPしたい

自分が持っている技術やスキルを患者さんのために、そして、転職を希望している病院のために役立てたいという熱い思いを実体験とともに伝えましょう。もし専門的な技術やスキルが乏しいようであれば無理に伝える必要はありません。例えば、従事したい先輩医師や教授がいるなど、自身の存在価値を相互に高めていける環境に身を置きたいということをアピールしましょう。

 

 

 

これまでの経歴の具体例をまとめる(医局人事での移動がある場合はそこを区別しておく)

 

これまでの経歴は、職務経歴書に簡潔にまとめていると思いますが、面接ではさらに突っ込んだ内容を質問されることがあります。特に準備しておきたいのが転職の回数についてです。これまで勤務した病院数が多い場合、それらが明確になっているでしょうか?

 

過去に医局人事での移動が多かった場合は、面接担当者に医局人事での移動と転職は別のものとして説明をしましょう。また、人間関係で問題があったなどのメガティブ要素は避け、これまでの経歴で積んできたキャリア、専門的な資格、技術などをどのように活かしてきたかを前向きな実例と共に伝えましょう。

 

 

 

転職先で長く勤めるためにチェックしておくこと

 

病院訪問と面接に呼ばれた場合、よほどのことがない限り落とされることはありません。よほどのこととは「人柄に難あり」と判断されることがほとんどです。

せっかく縁があって足を運んだ転職先ですから、お互いに理解を深めて勤務して行きたいですよね。続いては、面接で聞かれる将来設計についてのヒントをまとめました。

 

 

将来のキャリアについて(開業や留学の予定はあるのか?)

転職先の病院としては、来てもらうからには長く働いて欲しいもの。とはいえ、医師にも人生設計やキャリア設計がある・・・。この辺りの擦り合わせができていないと、採用後も働きづらい結果になってしまう可能性がありますよね。近い将来、開業や留学の予定がある場合は、おおよその目安を伝え、転職先の病院の不安を煽るような回答は避けましょう。正直に答えることで、後々大きなトラブルを避けることができますから、将来のキャリア設計はある程度固めておくことをおすすめします。

 

 

転職先の待遇は希望に沿ったものか?

転職エージェントを利用した転職の場合は、待遇面の擦り合わせは既に済んだ状態で面接に臨みますから安心です。面接の際には、より細かい確認などがあると思いますから、その都度正直に答えましょう。

転職エージェントを利用しない転職の場合は、自分で待遇面を確認する必要があります。その場合も自分が希望している待遇を正直に伝えることで、後々トラブルになることを回避できます。

 

 

転職後の生活は希望に近づくか?

病院訪問と面接を終えたあと、転職後の生活がリアルに想像できますか?例え雇用条件や待遇面で良い話をもらっていたとしても、実際の病院訪問で、病院の設備や施設が希望とかけ離れていたり、立地条件などが予想を遥かに超えていたり、実際に見てみないと分からないことがあると思います。病院訪問後に、転職先の病院で働くイメージがわかない場合は断ることができます。

せっかくの転職活動ですから、自分の希望に近い形で着地するまで諦めずに転職先を探し続けましょう。

 

 

 

医師ならではの面接対策のヒントまとめ

キャリアを重視する医師面接といえども、面接では「一緒に長く働ける医師か」という人間性が重視される傾向があるといいます。結局は、医師として難なく働ける人間か否かが重要のようです。

 

多忙を極める医師が転職する場合には、事前に待遇面での交渉を済ませ、面接をセッティングしてくれる転職エージェントの利用価値は多いにあると言えるでしょう。また面接対策についても、情報の共有がありますから、賢く転職をしたい人にはおすすめです。