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寒い冬は注意!ヒートショックの注意点と予防策

寒い冬は注意!ヒートショックの注意点と予防策
1日のリラックスタイムであるお風呂で思わぬ事故が増えています。寒い冬はどうしても体温と外気温の間で大きな差が生じやすい季節。暖房器具で温まった私たちの体は、熱を逃がすまいと、血圧を上げます。ところが、このような体の自然な防衛反応が思わぬ大事故につながることがあるということをご存知でしょうか。
今回は特に冬場に注意したい「ヒートショック」と呼ばれる現象についてご紹介します。
冬場の温度管理で起こるヒートショック
各部屋の温度差が原因で、血圧が乱高下を起こし脳内出血や大動脈剥離、心筋梗塞、脳梗塞、各種心臓疾患などを引き起こすヒートショック。家庭で起こる事故死の中でも特に深刻で、年間で約14000人以上の方が亡くなっていると言われています。
ヒートショックは「暖房がついた暖かい部屋とそうでない部屋や場所」の気温差で生じやすいことが分かっています。
特に11月頃から2月頃までは室内の温度に差が生じやすいと言われています。
冬であればどこの家庭でも当たり前と思える「暖房がついた温かい部屋とそうでない部屋や場所」の気温差が「ヒートショック」と呼ばれる血圧変動による障害の要因となっているのです。
どんなときに起こりやすい?
気温差が引き金となるヒートショックですが、日常生活においてどのようなケースで注意をすればよいのでしょうか。注意すべきポイントをお伝えします。
ヒートショックが起こる可能性のある場所
以下のような、暖かい場所と寒い場所を行き来する際は、ヒートショックの発生リスクが高いため注意が必要です。
暖房がついた暖かい部屋
・リビング
・ダイニング
・寝室
など
寒い部屋や場所
・廊下
・お手洗い
・脱衣所
・浴室
・台所
など
昔ながらの日本の住宅では、北側にお手洗いやお風呂がある場合が多く、どうしてもリビングとの温度差が生じてしまいます。また、湿度の高い島国日本は、欧米の乾燥した気候に比べて冷えを体感しやすいとも言われています。
家の中全体の温度を一定に保つことは難しい場合もありますが、家の中でも特に寒い場所には、持ち運びの出来る小型のヒーターなどを持ち込んで、温度差を少しでも縮めるようにしておきましょう。そうすることで、身体が寒さに対応するために起こる血圧の上昇を防ぐことができます。
各部屋間の温度差が10度以上ある場合は、特に危険とされていますので今すぐ対策をしておきましょう。
ヒートショックを起こしやすい人
先ほどご紹介したポイントに加え、以下に該当する方は血圧の変動や低血圧・高血圧が起きやすいため、一般の方に比べるとヒートショックが発生する危険度が一気に跳ね上がります。
・65歳以上の方、高齢者(元気な方を含む)
・心臓や血圧に疾患のある方
・糖尿病などにより動脈硬化の可能性がある方
・肥満、睡眠時無呼吸症候群などの診断を受けたことがある方
ヒートショックが発生しやすい冬の入浴時などは特に、注意するに越したことはありません。
ご家族に上記の症状を抱えている方がいる場合は、入浴前に声をかけてもらうようにしたり、定期的に様子を見に行ったりして、普段から対策をすることをおすすめします。また、人目のある公衆浴場を活用することも有効です。
予防策をチェック
ヒートショックを防ぐためには、血圧を乱高下させないこと。そのためには、各部屋の温度を一定に保ち、大きな温度差を生じさせないことが重要です。特に入浴時には、次の4つを守るだけで危険を回避することができます。
入浴時に注意すること
1. 予め脱衣所や浴室の温度を上げておく
2. 熱い風呂に長時間つからない
3. 風呂の適温は38度〜40度までとする(41度以上はヒートショックを起こす危険性あり)
4. アルコールを飲んだ直後に入浴しない
また、お風呂で意識を失っている場合はヒートショックが起きてしまった可能性があります。発見した人は、救急車を呼びましょう。意識がある場合でも、「ろれつが回るか」「胸や頭に痛みがないか」などを確認し、異常があれば救急車を呼ぶようにします。湯船に浸かっている状態であればすぐに、お湯を抜くか、お湯から身体を引き上げましょう。
ヒートショックは、思わぬ事故に繋がりやすい一方で、少しの工夫や、家族間の協力によって未然に防げるものです。寒さが本格化する前から、少しずつ対策をして寒い冬を暖かく安全に過ごしてください。
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