2022/10/25 コラム

著者:Africatime編集部

突然のぎっくり腰!痛みで動けないときの対処法

イタタ・・・突然のぎっくり腰!

突然のぎっくり腰!痛みで動けないときの対処法

実は腰痛を抱えていなくても、ぎっくり腰は突然やってきます。重い荷物を持たなくても、例えば、くしゃみをしただけで腰に激痛が走る・・・それがぎっくり腰なのです。

突然の激痛に襲われると、多くの場合は身動きが取り辛くなり、その場から動けなくなるなど、日常生活に支障が出ることもあるでしょう。今回は、そんな緊急時の対処法をご紹介したいと思います。

 

「突然のぎっくり腰」はなぜ起こる?

西洋ではぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と表現するそうですが、実際にぎっくり腰の経験があるかたにとっては、妙に納得してしまう表現ではないでしょうか?

筆者ももちろん経験があります。私は産後、生まれて間もない我が子と遊んでいる時に「魔女の一撃」を受けました。

 

その他にも「魔女の一撃」の要因はいくつかあるといわれています。

 

1. 腰周辺の筋肉の疲労

2. 運動不足

3. 姿勢が悪い(骨盤や背骨の歪み)

4. 長時間座ったままの姿勢

5. 腰に負担がかかる仕事

6. 妊娠〜出産〜産後にかけて

 

このような要因がいくつか重なって起こる場合もありますし、ひとつのことがきっかけで起こることもあります。突拍子もないことで突然「魔女の一撃」を受けても、実はその原因はいまだにはっきりしていないのです。

 

 

痛みがひどい時の正しい対処法

筆者がぎっくり腰を経験したときに、意外だったのが急性期の対処法です。急性期とは、ぎっくり腰になったばかりの状態を指します。この段階でまず大切なのは「患部をよく冷やす事」です。時間にして約10分ほど冷やしたら、今度は足を温めます。湯船にお湯をはっても良いですし、大きめのタライにお湯を入れても良いでしょう。足湯感覚で足元を温めていきます。

 

その後、動けなくなった身体を徐々に動かせるようにサポートしていきましょう。決して無理矢理動かすようなことはしないで下さい。腰周辺にまだ違和感がある時期かもしれませんが、急性期を過ぎ、痛みが緩和してきたら、無理をしないように留意しながら動くことが回復への大きな1歩となります。

 

では、その他の対処法はどうでしょうか?

 

病院に行く?

先ほどもお伝えした通り、ぎっくり腰の原因ははっきりしていません。そのため、万が一ぎっくり腰でなかった場合(骨折や椎間板ヘルニアなど)も想定し、早めに医師の診断を受けることをおすすめします。痛みが引かない、発熱がある、痺れがある、などの症状が出た場合も、なるべく早く医師の診察を受けましょう。その際はいずれも、整形外科を受診するようにしましょう。

 

マッサージやストレッチをしても良い?

動けるようになったら、無理のない範囲でマッサージやストレッチをしても良いでしょう。ただし、できれば理学療法士などの医療従事者による正しい指導の元でストレッチをしながら、固まってしまった筋肉をほぐしていくことをおすすめします。マッサージも同様に、素人が闇雲に行うよりも、まずは医療機関で正しい診断をして頂いたあとに、マッサージを受けても良いかの判断を仰ぎ、その上で専門家によるマッサージを受けることをおすすめします。いずれも無理のない範囲で治療を進めていきましょう。

 

湿布薬などの薬は必要?

耐えられないほどの痛みが長引く場合など、内服薬や湿布薬などで痛みを緩和することも必要でしょう。その際はなるべく早い段階で医療機関にかかるようにして下さい。個人的な判断で内服薬や湿布薬を繰り返しても痛みが引かない、発熱がある、幹部が腫れている、指先が痺れる、などの場合は、早急に医師に相談をして下さい。繰り返しになりますが、自己判断は思わぬ事故につながる可能性がありますから、なるべく早い段階で、かかりつけ医か整形外科で診察を受けるようにしましょう。

 

 

ぎっくり腰にならないように(予防法)

ぎっくり腰の要因はいくつかあるとお伝えした通り、さまざまな状況下において「魔女の一撃」を食らう可能性があります。したがってその予防法は多岐に渡るため、コレだ!というものをお伝えできないのですが、日頃から身体を柔らかくする習慣(ストレッチや軽い運動)や、筋肉トレーニングなど運動をして筋肉を付ける習慣を身につけておくと、腰への負担が分散されるのでぎっくり腰になり辛くなるでしょう。

 

また既に腰痛をお持ちのかたは、コルセットやサポーターをつけ、腰への負担を軽減していきましょう。

 

ぎっくり腰は1度経験すると、その後2〜3度繰り返すといわれています。

一度ぎっくり腰をすると、傷ついた筋肉を守るためにさらに別の場所の筋肉が引っ張られるという悪循環を生んでしまいますから「癖」にならないように注意することが必要です。

 

注意すること

・寝起きは急に身体を起こさず、ゆっくりと身体を起こし腰への負担を軽減する

・柔らかすぎる寝具を使わずに、ある程度硬さのある寝具を使う

・床に落としたものを拾う際には、腰を丸めずに、腰を落としてかがむような姿勢をとる

・股関節を柔らかくしておく