2022/09/28 コラム

著者:Africatime編集部

胃が痛いときのオススメの治療方法と予防方法

胃が痛いときには・・・?

胃が痛いときのオススメの治療方法と予防方法

 

胃の痛みは多くの日本人が抱える疾患のひとつ。ストレスで胃がキリキリしたり、食欲が失せてしまったりする経験がある人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな国民病のひとつとも言える胃痛について、おすすめの治療方法と予防方法をまとめていきたいと思います。

 

 

 

胃痛が発生する原因

そもそも胃痛が起こる原因は何でしょうか?胃痛とは、一般的にはお腹の上部から中心部にかけてのみぞおちのあたりに生じる痛みのことを指します。

胃の不調が原因で生活に支障が出ている人も少なくありません。これらの多くはストレスや、ストレスからくる暴飲暴食、自律神経の乱れが原因と言われています。自律神経が乱れると消化器官の働きが悪くなり、更なる悪循環を招いてしまう恐れも。

多くの人がストレスを抱えている「ストレス社会日本」において、ストレスを軽減するのはなかなか難しいかもしれません。もし胃痛や膨満感など、胃に何かしらの不調が出てしまった場合は、なるべく早く医療機関を受診するようにしてください。胃痛を放置すると、胃がんなどの大きな疾患につながる可能性もありますから注意が必要です。

 

原因1:ストレス

ストレスは適度に発散できれば良いのですが、日本人の6割以上の人が職場などで何らかのストレスを抱えて生活をしていると言われています。ストレスが適度に発散できないと自律神経が乱れ、心身に何かしらの支障をきたします。すると消化器官に指令が行き届かなくなり、胃酸の過剰分泌や胃粘液の分泌低下が生じ、胃痛を引き起こします。

 

原因2:食習慣

ストレスによる暴飲暴食や、過度なダイエットによる食生活の乱れなど、食習慣の乱れが原因で胃痛を引き起こすことがあります。食事の内容も、脂っこい料理の食べ過ぎや、脂質の高い料理ばかりを好んで食べることで消化が追いつかなくなり、胃痛の原因に。何事もバランスが大切ですから、過度に偏った食習慣には注意しながら、食事を楽しむ習慣を心がけましょう。

 

原因3:消化器系疾患

消化器系疾患とは主に胃腸などの消化器系の疾患(病気)を指します。食事が最初に入る口、食事の通り道の食道、食事をすり潰して栄養素を取り込みやすくする胃、栄養素を吸収する小腸、不要物を体外に出す準備をする大腸、そして体外へ排泄するための肛門、これら全てが消化器官です。また、消化器官の外部にある膵臓、肝臓、胆嚢も消化器官の一部です。

消化器系疾患は、乱れた食生活、飲酒、タバコ、運動不足などの生活習慣の乱れが原因で起こると言われています。生活習慣の乱れから胃痛を引き起こし、その胃痛を長期間放置すると食道がん、胃がん、大腸がんなどの消化器系がんにかかるリスクが高まります。

 

原因4:その他(ピロリ菌などの細菌やウィルス)

ヘリコバクターピロリ菌に感染したからといって、全ての人が胃潰瘍やがんなどの疾患にかかるわけではありませんが、そのリスクは確実に高まります。ピロリ菌は除去しない限り胃の中にすみ続け、胃の粘膜を傷付け慢性的な胃痛を繰り返す原因となります。

その他にも、食中毒(サルモネラ菌)や溶連菌、ノロウィルスなど、細菌やウィルスに感染することで起こる胃痛もあります。少しでも違和感を感じたら、自己判断をしないで医療機関を受診するようにしましょう。

 

 

 

おすすめの治療方法

投薬

内服薬や漢方薬など専門家から処方された薬を服用する方法があります。いずれも、困っている症状などを専門医に説明することで「胃の消化をサポートする薬」「粘膜を保護する漢方薬」など、患者の体質や症状に合わせた薬が処方されます。即効性があるかどうかは薬の内容や、患者さん自身の症状によって異なりますが、弱ってしまった胃の機能を回復させることが目的のもっとも手軽な治療方法です。

 

胃カメラ(内視鏡)

胃カメラや内視鏡検査とは、細い管の先端にカメラがついた専用の器具(細長いチューブ)を使って、患者さんの体内をカメラで視診する検査です。専用の器具を口や鼻、肛門から体内に入れ、消化器官の内部を隅々までチェックします。体内を直接視診することで、炎症やポリープ、腫瘍やがんなどの早期発見に繋がることもある、とても優秀な治療方法です。特にがんは、早期発見することが重要ですから、定期的に検査をすることをおすすめします。

 

エコーやレントゲン

消化器官の外部にある膵臓、肝臓、胆嚢に不調がないかを調べるためにエコーやレントゲンを活用します。いずれもなかなか自覚症状が出にくい器官ですから、健康診断などで定期的に検査をすることをおすすめします。

 

 

 

普段の生活で気をつけること

胃痛の原因はさまざまです。急性胃炎から慢性的な胃炎まで、実にさまざまな症状を持ち合わせています。大切なことは胃痛の原因を振り返り、将来に向けてその対策と予防を心がけることです。ただの胃痛と放置せずにまずは胃痛を起こさないために生活習慣を整えることから初めてみましょう。

例えば、規則正しい生活を送ると決めて、無理なく胃腸を動かすために、可能な限り同じ時間に食事をすることを心がけてみましょう。また、適度にストレスを発散し、暴飲暴食、喫煙は避け、消化器官が荒れたり、炎症が起こりやすくなる要因を少しずつ避けるようにしていきましょう。