2022/01/27 コラム

著者:Africatime編集部

ぎっくり腰の原因と早く治すための正しい対処法

腰痛

ぎっくり腰の原因と早く治すための正しい対処法

実は、ぎっくり腰は「何をしたら起こる」ということがはっきりと分かっていません。

人によってぎっくり腰になる原因はさまざまといわれています。主な原因は分かっていますが、それらが根本的な原因になっているわけではなく、さまざまな要因が重なってぎっくり腰を発症するのです。

 

そのため、ぎっくり腰を引き起こす原因を知り、予防することが大切です。もし、ぎっくり腰になってしまったら、正しい対処法を行い、なるべく早い回復を目指しましょう。

 

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰とは急性腰痛と呼ばれ、突然、グキッという衝撃と共に腰に激痛が走るものです。欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれており、ぎっくり腰の痛みの強さが伺えます。ぎっくり腰は、重いものを持った瞬間などに起こるイメージがあるかもしれませんが、立ち上がった時やお辞儀をした時などにも起こりえます。

 

多くの場合、1〜2週間程度で自然に治っていきますが、回復しない時や太ももや足先などにしびれが出た時は、急性腰痛以外の疾患が隠れているかもしれません。なかなか痛みが治まらない場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の原因は人によってさまざまですが、大きく3つに分かれます。それは「筋肉疲労」「骨格の歪み」「突然の過負荷」といわれるものです。それでは順番に見ていきましょう。

 

筋肉疲労

ぎっくり腰の原因としてあげられるのが、筋肉の慢性疲労です。腰に疲れや負担がかかるような姿勢を長時間続けることで筋肉に疲労が溜まっていき、ぎっくり腰として突然発症します。筋肉疲労の原因は、長時間同じ姿勢を続けることだけではありません。睡眠不足や栄養不足などが続くと、筋肉の回復が遅くなることも筋肉疲労の原因といわれています。

 

骨格の歪み

ぎっくり腰は骨格の歪みも原因の1つです。例えば、立ち仕事やデスクワークなど長時間同じ姿勢を保つことは、骨格の歪みにつながります。運動不足により体の柔軟性が低下するため、頻繁に動かす骨格や筋肉だけを使って動くようになることが原因です。また、いつも同じ動きをしているなど、さまざまな筋肉を使用せずに日常生活を送ることも骨格の歪みにつながるでしょう。日常的に一部の筋肉だけを使用することで、左右の筋肉量が異なってきます。

 

骨盤が歪むと、体はバランスをとるために、一部の筋肉を使うようになり、頻繁に使用する筋肉が筋肉疲労を起こします。この筋肉疲労がぎっくり腰の原因となります。

 

突然の過負荷

過負荷が突然かかることによって起こるぎっくり腰は、若い人やスポーツ選手に多いです。高いところから飛び降る、勢いよく振り返る・起き上がるなど、止まっている状態から勢いよく動くことで、腰に急激に負荷がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまいます。

 

ぎっくり腰の対処法

ぎっくり腰になってしまった場合、時期によって対処法が異なります。ぎっくり腰になった直後と2、3日後の対処法について見ていきましょう。

 

ぎっくり腰なった直後の対処法

ぎっくり腰になったら、まずは腰に負担のかからない楽な姿勢でいることを心がけましょう。横向きに寝る場合は、膝を軽く曲げましょう。仰向けになる場合は、膝を軽く曲げて膝の下にクッションをいれるか、低めの台に両足を乗せるといった姿勢が良いです。横向き・仰向けのどちらも、膝を曲げることで腰の負担が軽くなります。自身が楽と感じる姿勢をとるようにしましょう。

 

ぎっくり腰から2,3日後の対処法

以前は、ぎっくり腰を起こしたら治るまで安静にするのが一般的でした。しかし最近では、長期間動かないことで筋肉が衰え、回復が遅れることが分かっています。そのため、ぎっくり腰を発症して2〜3日後の痛みが和らいだ頃から、多少の痛みを我慢して動くことが推奨されています。

 

ぎっくり腰の再発予防

ぎっくり腰を一度経験すると、もう二度となりたくないと思う方がほとんどではないでしょうか。同じ痛みで苦しまないように、しっかりと再発予防を行いましょう。再発予防のためにできることは以下の4つです。

 

  • ・無理な姿勢を取らない。
  • ・ストレスをためない。
  • ・肥満を防ぐ。
  • ・適度な運動を行う。

 

前かがみの姿勢など、腰に負担がかかる姿勢はなるべく避けるようにしましょう。また、ストレスがたまると痛みに敏感になることが分かっています。ストレス発散法を自分なりに見つけることも大切でしょう。さらに、体重が重いと腰に負担がかかりやすいです。適度な運動を行い、体重をコントロールしながら、筋肉の柔軟性を保つことも意識しましょう。

 

生活習慣を見直してぎっくり腰を予防しよう

ぎっくり腰を予防するためには、まず生活習慣を見直すことが大切です。立ち仕事やデスクワークなど同じ姿勢を保つことが多いのであれば、こまめにストレッチをするなど意識して筋肉を動かすことが大切です筋力や柔軟性を保つことが、ぎっくり腰予防につながります。

以上、ぎっくり腰の原因と早く治すための正しい対処法について記してまいりました。