2021/12/02 コラム

著者:Africatime編集部

サプリメントの効果はどの程度?飲む意味ってあるの?本当に効くのかを検証!

 サプリメント

サプリメントの効果はどの程度?飲む意味ってあるの?本当に効くのかを検証!

今やコンビニやインターネットショップで見かけない日はないほど身近な存在のサプリメント。健康維持や美容のために取り入れている人も多いのではないでしょうか。今回はサプリメントを摂る上での素朴な疑問「サプリって効果あるの?」というに点にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。

意外と知らないサプリメント誕生の歴史

サプリメントは、実はアメリカ生まれということをご存知ですか?サプリメントの代表格ともいえる「ビタミン」がアメリカで発見されたのをきっかけに1900年初頭から流通が始まりました。

その後、日本にも市場が拡大。とはいえ、その歴史はさほど長くなく1996年にアメリカからの外圧により流通が始まりました。これをきっかけに日本でもサプリメントが定着し、瞬く間にその市場が拡大していきました。

日本でのサプリの位置付けとは?

栄養が偏りがちな食生活や子供の成長過程の補助食品として、また美容維持、ダイエットなど、目的やお悩みに合わせて選ぶことができるサプリメント。まさに大人から子供まで幅広い年齢層の人が気軽に取り入れています。コロナ禍以降は特に、免疫力UP、生活習慣病予防、健康維持に関連するサプリメントの需要が伸び、2020年の市場規模は8,022億円になるといわれています。

そして今度も、サプリメント市場は上り坂傾向にあると予想されています。果たしてこのサプリメント市場がどれほどの健康効果を私たちにもたらしてくれるのか?その真意のほどを検証して行きたいと思います。

ビタミン(マルチビタミン)

人間が生きていく上で欠かせない栄養素にもかかわらず、私たちの体内では生成できない、もしくは、生成できてもごく微量といわれているため、食事で摂取する必要がある栄養素です。そのため、偏りがちな食生活を補う目的で取り入れている人が多いサプリメントといわれています。

また美容面においても美肌効果、代謝促進、などが期待されるため、老若男女問わず人気の、まさに代表格といえるサプリメントのひとつです。マルチビタミンにおいては、ビタミンA、B、Cなど、複数あるビタミンをまとめて摂れるという利便性が人気の理由のようです。

カルシウム

「骨を丈夫にする栄養素といえばカルシウム!」こんないイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。その他にも、筋肉を動かすため、血管などの「人間の健康維持」のために欠かせない大切な栄養素のひとつです。

鉄は人間の体に必要な「必須ミネラル」のひとつです。特に女性は、毎月の月経に加え、妊娠、出産、授乳期に特に不足しがちとなる栄養素のひとつです。

そのため、つい「女性だけが必要としている栄養素」と思いがちですが、食生活の乱れや不規則な生活習慣により、鉄分が不足し、貧血症状を起こす事もあるので、男女問わず必要な栄養素です。

ウコン

ウコンはアーユルヴェーダで有名なインドや東南アジアの人々の生活に長年根付いてきた香辛料のひとつです。私たちの生活においても、カレー粉の中に入っていたり、お酒を飲む前後に人気のウコンドリンクの中に入っていたりと、意外と身近な存在でもあります。ウコンは肝機能を高める効果に加え、抗酸化作用やコレステロール分解作用もあります。

ダイエットサプリ

ひとことでダイエットサプリといってもその種類は多岐に渡ります。例えば、食事制限が苦手な方は、糖や油の吸収率を抑えるサプリメントを取り入れたり、運動効果を上げたい方は、脂肪燃焼効果の高いサプリメントを取り入れたりすることができます。消費者のダイエットの「目的」に合わせてサプリメントを選ぶことが重要です。

コラーゲン・プラセンタ・ポリフェノール・マカなど

いわゆる「美容系サプリメント」は、女性を中心に根強い人気がありますが、近年では美意識の高い男性にも人気が高いといわれています。お肌のハリ、ツヤなどの美肌効果に加え、代謝促進、血行促進、など、歳を重ねても美しくいるために必須の効果があるといわれています。

結局サプリは効くの?効かないの?

厚生労働省によると「いわゆる健康補助食品」という位置付けにあるサプリメントの効果は消費者に委ねられる形となっています。サプリメントは医薬品ではないため、その使用効果についての正確なデータ(エビデンス)がありません。

まさにネットショップの「クチコミ」や「説明概要欄」が全てであり、その内容を元に私たち消費者が個人的に判断し、個人的に摂取している状態です。つまり「抗酸化作用で若返り!果バッチリ!」「疲労回復効」「がん予防」など、いかにも「効きます!」「効果あります!」若返りました」「朝スッキリ目覚めました」などのクチコミには、正確なデータ(エビデンス)はなく、これらの使用効果は、個人によって大きく異なるということが大前提です。

これに対して医薬品は、厳密な規定のもとで正確なデータ(エビデンス)を取り、これらを元に患者に合った医薬品(薬)を医師が処方しますから、その効果はサプリメントとは大きく異なります。確かに、正確なデータ(エビデンス)がない「がん予防」の医薬品はありませんから、医師が「がん予防の薬」を処方したりしませんよね。

正確なデータ(エビデンス)がないものは、いくら「効果があった!」「効いた!」といっても、それを過信することは「リスクである」という事を覚えておくことが大切です。

サプリ効果よりもプラセボ(プラシーボ)効果

サプリメント大国アメリカでは、3人に1人の割合でマルチビタミンのサプリメントを飲んでいると言われており、その効果を期待したいところですが、一方でとても興味深いデータがあります。

実は、サプリメントを摂っているいる人はそうでない人に比べて「自分は健康であると思っている」人が多いことが分かりました。実際に、身体的なデータ上には、双方に違いはなく、ただ単に、「サプリを飲んでいるから健康」というポジティブな思い込みが、健康効果をもたらしているといういわゆるプラセボ(プラシーボ)効果であるということが実証される形となった、とても興味深い実験結果が存在しているのです。

厚生労働省のホームページには、マルチビタミンは効果が薄いということが明確に記載されています。また、サプリメントの過剰摂取による健康リスクもあるとするホームページや書籍もあります。このような否定的な見解がある一方で、全く効かないというデータがないのも事実です。

効果の感じ方は個人によって差がある可能性もあり、サプリメントの効果について結論づけることが難しいのが実情です。しかし、サプリメントを上手く取り入れることで安心感や有用性を感じることもあります。

サプリメントの効果に疑問や不安を感じる方は無理に取り入れる必要はありません。 どっちつかずな結論になりますが、誰でも簡単に情報を得られる時代だからこそ、正しい知識や情報を得て納得したうえで行動したいものですね。

以上、サプリメントの効果はどの程度?飲む意味ってあるの?本当に効くのかを検証!について記しました。